SATA3I10-PCIeの不調と回復

玄人志向 SATA3I10-PCIe

サーバーのSATAポートをたくさん増やしたかったので玄人志向のSATA3I10-PCIeを買ってきました。

このボード、10PortのSATAコントローラーがあるわけではなく、2Port出せるASM1062をそれぞれポートマルチプライヤであるJMB575が5portずつに分割して構成されています。

1つのポートをポートマルチプライヤで5本に分割しているわけなので、速度は1port分しか出ません。つまり、遅くてもいいからとにかくポートを増やしたい人向けな製品です。実際に10Portフルで埋めると多分遅くてつらいです。ポートを埋めるときは片方のマルチプライヤに偏らないように分散して埋めていくのが良さそうです。

私の環境では最初取り付けてテストすると、何故か全く速度がでなくなったり、回復したりととても不安定な挙動をしていました。SATAが遅いのみならずOS全体がフリーズ気味という状態でした。

不調のときは上のようなエラーが大量に出ていました。VMwareのPCIパススルーを使用してVMに直接このボードを認識させたせいもあるかもしれません。

その後マザーボード(ASRock Z370 Pro4)のUEFIを最新にアップデート(1.50→1.70)したところ、この症状は改善しました。改善したところでどのくらいの速度が出るのかかんたんにテストしてみました。SATAの使用ポートをわざと片方のマルチプライヤ偏るように4port接続し負荷テストをしてみました。

ddではoflag=direct オプションを加えキャッシュを一切使わないように行います。これでJMのマルチプライヤーが4本同時に負荷がかかったときどの程度の能力を出せるのかが確認できます。iostatを使ってどの程度の速度が出ているか確認すると下記のようになりました。

sdc→sdd、sde→sdfいずれも80MB/s程度の速度が出ているようです。片方向で160MB/sといった感じでしょうか。ちなみにdd if=/dev/sdd of=/dev/nullという操作をすると180MB/s程度の速度が出ます。ただこの数字はHDDの速度がボトルネックになっていると思われるので高速なSSDなどを使えばもっと良い数字が出るかもしれません。

何はともあれ6Gbpsには程遠い数字となりました。速度はあまり期待しない方がいいかもしれません。。。

そういえばポートマルチプライヤを使うとS.M.A.R.T.が取れないという事があるそうですが、このボードについては問題なくS.M.A.R.T.を取得できます。ちなみんいUSB-SATA変換やUSB外付けハードディスクも取れる機種はちゃんと取れるのでブリッジの機能次第のようです。