Linuxをインストールするとイーサネットデバイスはeth0やeth1などのように認識された順にデバイス名が付いて行く事が多いです。最近ではBSDっぽくenp0s0みたいな名前もちらほら見ますが、これだと何のポートだかわかりにくい事が時々あります。そんな時にデバイス名を覚えやすくわかりやすい名前にしておくと便利です。
ここではUbuntu 16.04 LTSでの設定方法を見ていきましょう。
udevの機能を用いるとイーサネットデバイスのMACアドレス別にデバイスファイル名を好きなように変更する事ができます。まずはMACアドレスを確認しておきましょう。ipコマンド等を使って確認する事ができます。下記のXX:XX:XX:XX:XX:XXがMACアドレスです。etherでgrepすると良いでしょう。
$ ip a show dev vnet1 | grep ether link/ether XX:XX:XX:XX:XX:XX brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
MACアドレスを確認したらudevのルールを記述するファイルを編集します。存在しない場合は新規作成します。私の環境ではファイルはなかった為新規作成でした。
$ sudo vi /etc/udev/rules.d/10-network.rules
エディタを開いたら次のように追記します。ここではXX:XX:XX:XX:XX:XXのMACアドレスを持っているイーサネットのデバイス名をlan0としています。
SUBSYSTEM=="net", ACTION=="add", ATTR{address}=="XX:XX:XX:XX:XX:XX", NAME="lan0"
ファイルの編集は以上で完了です。その後は再起動すればeth0はlan0として認識されています。再起動する際は/etc/network/interfacesなどのファイルの編集を忘れないようにしましょう。